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長井線リポート(29) 駅舎に残された思い

 駅舎の窓には2枚の看板が掲げられている。「もっちぃようこそ」「もっちぃ列車デビュー」などと書かれており、平成22年(2010年)11月20日の日付がある。もっちぃが宮内駅長に着任したのが平成22年の8月。もっちぃがラッピングされたもっちぃ列車が登場したのが11月20日である。この看板は、もっちぃ列車の登場を祝って制作されたもののようである。

 

 そしてひかり号の遊具が置かれている。もっちぃ駅長に会いに来てくれた子どもたちに遊んでもらおうと準備したのだろうか。昭和39年(1964年)の東京オリンピックの年に開通したのが東海道新幹線。戦後からの脱却と高度経済成長の象徴であったひかり号を、令和の東京オリンピックの年に見ることができるのも、不思議な思いがする。

 

 昨年はもっちぃ駅長就任10周年だった。フラワー長井線にとってもっちぃ駅長の貢献は大きなものがある。色あせた看板も動かない新幹線の遊具も、この駅で何かを創ろうとした人がいたことの証であり、駅舎に残されたメッセージのようにも思われる。

2021.05.03
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